♡1%の奇跡♡ノンフィクション

自身のノンフィクションの奇跡なお話。奇跡に触れてみませんか?①から順番に読んでくださいね☆

③1%の奇跡

 たぶんわたしが地獄で働かされて時くらいの話だと思うけど、ドクターは

「助かる可能性は、ほとんどありません。危篤の状態です。会わせたい人全員呼んでください。」

と両親に言った。

 最初に危篤と聞いた時、父は上の血圧が200を超えて倒れたらしい。

母は泣いて、父は泣きそうになりながら

「助かりますよね?」

と言った。

ドクターは無言で首を振った。

父は、

「5%くらいなら助かる可能性ありますよね?」

ドクターは困った顔で無言。

「じゃあ、3%くらいなら!」

それでもドクターは無言でした。

最後に父は大きな声で

「1%くらいなら助かりますよね?1%!!」

ドクターは、また困った顔をしてしょうがないから下を向いて

「1%くらいなら・・・。」

と言った。

それを聞いて父は母に向かってそらに大きな声で

「聞いたか?助かるって!!」

と言った。

母は、無理やり言わせたんやん、と思ったらしいけど一緒に助かることを祈ってくれた。

父は

「絶対、大丈夫や!」

とか

「今、動いた気がする。」

とかずっと言っていたらしい。

 父は強がりで人前では絶対に泣かない。

祖父がトイレに行ったとき、そんな父が陰でこっそり泣いているのを見た。

 そんなことがあって、わたしが少し元気になった時には、困った顔で

「助からない。」

と言ったドクターのあだ名は*困ったちゃん*と母が名付けました。

 1%を無理やり言わせて生きているわたしはゴキブリ以上の生命力かもしれない。

しかも、10階から転落して血まみれの状態なのにわたしは、

「痛い、痛い。」

と叫んでいたらしい。

そりゃ痛いけど、そんな状態でも声でるんだね。

ドクターは、その

「痛い。」

という声を聞いて、頭は無事だと判断してその場で処置をして病院へ運んでくれたらしい。

 わたしは奇跡なんて信じない人間だけど、奇跡以外のほかに言葉が見つからない。

後からどこドクターに聞いても、

「普通は助からなかった。今歩いているのが信じられない。」

とか

「僕が担当した患者の中で、この子は助けられないと思った一人だったよ。」

などと言われる。

普通ってなんだろう。

絶対ってなんだろう。

 よくわからないけど両親の気持ちはいろいろな人から聞いてよくわかりました。

1%でも喜んでくれた父、素敵な父だと思いました。