⑧携帯電話
わたしは中学生の頃から携帯電話を持っていて、たぶん携帯依存症だと自覚するくらいでした。
学校へ登校するのに携帯電話を家に置き忘れて取りに帰って遅刻してしまうこともあるくらい。
事故のとき、わたしは携帯電話を持ったまま10階から落ちたらしい。
もちろん携帯電話は大破。
その後、わたしがまだ危篤のときに母がその大破した携帯電話を持って病院から近い携帯ショップへ持って行ってくれた。
当時の携帯はガラケーで液晶画面とボタンがわかれている携帯電話でした。
当然ながら電源さえはいらなくて、
「電源がはいりませんから他の携帯へデータを移すこともできません。」
と店員さんに言われたらしい。
母は、何度も何度もお願いしたけど無理だと言われた。
そして母は号泣して、
「娘が危篤なんです。娘が起きたとき、携帯がなかったらダメなんです!」
と言った。
すると、ショップの奥からお兄さんが出てきて、
「僕、その携帯なら我慢かわ映らなくても操作できるかもしれません。」
と言って大破した携帯電話を見てくれた。
そして、なんと新しい同じ機種の携帯にすべてのデータを移してもらうことができてわたしの携帯は完全復活をした。
母の粘り強い根性もすごいけど店員のお兄さんも凄いと思った。